相棒 Wiki
Advertisement
相棒 > 相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜
相棒 -劇場版II-
警視庁占拠!特命係の一番長い夜
監督 和泉聖治
脚本 輿水泰弘
戸田山雅司
製作総指揮 早河洋
出演者 水谷豊
及川光博
小西真奈美
小澤征悦
宇津井健
國村隼
益戸育江
岸部一徳
音楽 池頼広
撮影 会田正裕
編集 只野信也
製作会社 「相棒-劇場版II-」パートナーズ
配給 東映
公開 2010年12月23日
上映時間 119分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン
allcinema
キネマ旬報
  

相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』(あいぼう げきじょうばんツー けいしちょうせんきょ! とくめいがかりのいちばんながいよる)は、2010年12月23日に全国東映系にて公開された日本映画

概要[]

テレビ朝日系の刑事ドラマシリーズ『相棒』の劇場版第2作。監督は和泉聖治、脚本は輿水泰弘戸田山雅司。右京の相棒が亀山薫(寺脇康文)から神戸尊(及川光博)になってから初の劇場版となり、及川光博は本格的な劇場版の初参加となる(及川は以前に、スピンオフ映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』終了後の短編「Season7.5」に出演している)。

『相棒』が土曜ワイド劇場での放送開始から10周年を迎えたことを記念して製作され、その放送10周年となる2010年6月3日にSeason9放送決定のアナウンスと同時に本作の公開が発表された。

本作は警視庁が舞台となり、そこで各部の部長・警視総監以下12人の幹部が人質となる篭城事件が発生することからストーリーが展開する。時系列はseason8終了後とseason9以前の間の2010年7月の出来事として位置づけられており、『相棒』シリーズを揺るがす衝撃の結末が描かれる。2010年12月22日放送のseason9第9話では映画とリンクしたストーリーとして、映画の事件の直前の状況にも触れられ、season9最終話では映画の結末を受けてのストーリーとなっている。

入場者プレゼントとして、週毎に変わる3種類のグリーティングカードをプレゼント。2010年11月に本作を原案とした小説が小学館文庫より出版されている。

全国327スクリーンで公開され、2010年12月25日初日のみで興収2億638万6,900円、動員16万8,173人を記録し、25,26日初日2日間で興収2.7億円、動員は20万人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった[1]。初日5日間の累計興収も7億円を突破している。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第4位になっている。更に2011年1月1日,2日には累積成績が興収12億3,600円、動員103万7,000人を記録し[2]、1月10日までには動員174万7,007人、興収20億7,399万6,500円を突破し3週連続動員ランキング第1位となった[3]。公開第4週で累計興収は23億7,335万6,450円と200万人を突破し、1月18日には観客動員200万人突破記念舞台あいさつが行われている。[4]
[5]

キャッチコピーは「あなたの正義を問う。」

ストーリー[]

警視庁本部ビル内で警視総監ほか幹部12人を人質とした人質篭城事件が発生。偶然犯人と接触した尊を通じて、右京は動き出すが、犯人は一切の要求を言わぬまま膠着状態が続いていく。右京の活躍で篭城犯の正体が元警視庁の刑事・八重樫であることが判明するが、篭城した会議室に銃声が響いたことから機動隊は強行突入、事態は八重樫が射殺されるという形で終結に向かい、人質の幹部たちも事件に関して一様に口を閉ざし、八重樫射殺を正当防衛で迅速に処理しようとする。

だが、不明のままの八重樫の動機に疑問を抱いた右京と尊は独自に篭城事件の真相究明に動き出す。そして事件当時、八重樫と接触していた朝比奈の元に辿り着いたことから、一連の事件が7年前にテロリストの捜査中に一人の捜査員が死亡した事件、そして警視庁公安部の背後にいる黒幕「影の管理官」が絡んでいることが明らかになる。だが真実を明かそうとする右京と尊は、真実を覆い隠そうとする警視庁上層部そして警視庁と対立する警察庁上層部と対峙することになる。

登場人物[]

TVシリーズのメインキャスト[]

杉下右京 - 水谷豊
特命係・警部。冷静沈着で風変わりな変人だが、ずば抜けて高い推理力・洞察力を以って周囲に迎合することなく難事件を解決する。
神戸尊 - 及川光博
特命係・警部補。元々は右京を調査するために警察庁から送り込まれたスパイだったが、右京と共にいる内にその任を終えてからも特命係残留を決心し、右京の相棒となる。クールな負けず嫌いで、右京と張り合う。
伊丹憲一 - 川原和久
警視庁刑事部捜査第一課・巡査部長。三浦、芹沢ら“トリオ・ザ・捜一”リーダー格。
三浦信輔 - 大谷亮介
警視庁刑事部捜査第一課・巡査部長。“トリオ・ザ・捜一”最年長でトリオのなだめ役。
芹沢慶二 - 山中崇史
警視庁刑事部捜査第一課・巡査。
角田六郎 - 山西惇
警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第5課課長・警視。「暇か?」と言って特命係の部屋で油を売ったり、特命係に仕事を頼んだりしている。
ノンキャリアから今の地位を手に入れた三宅生活安全部長の事を羨ましがっている。
米沢守 - 六角精児
警視庁刑事部鑑識課・巡査部長。右京と馬が合い、特命係への捜査協力を惜しまない。
大木長十郎 - 志水正義小松真琴 - 久保田龍吉
警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第5課・巡査部長。
内村完爾 - 片桐竜次
警視庁刑事部部長・警視長。特命係を目の敵にする頑固者で面子を重視する。本作では警視庁の各部長との会議中に、篭城事件の人質として拘束されてしまう。
中園照生 - 小野了
警視庁刑事部参事官・警視正。内村の腰巾着。本作では内村が人質となっているため、自身が篭城事件の陣頭指揮を執ることになってしまう。
陣川公平 - 原田龍二
警視庁経理担当・警部補。真面目だが残念な男であり、本作では振り込め詐欺の注意を呼びかける貼紙を警視庁内で貼っていた。一時特命係に配属された時期があり、尊には先輩としての立場を示している。
大河内春樹 - 神保悟志
警視庁警務部首席監察官・警視。尊とは旧知の仲で彼を気にかけているが、本作での事件を巡り対立する。
宮部たまき - 益戸育江
小料理屋「花の里」・女将。右京の元妻であり、彼の良き理解者。
小野田公顕 - 岸部一徳
警察庁官房室長・警視監。過去のある事件の失敗の責任を右京一人に押しつけて特命係が誕生したきっかけを作った張本人。特命係に手を貸すこともあるが、敵対する時もある。

劇場版ゲスト[]

警視庁篭城事件関係者[]

朝比奈圭子 - 小西真奈美
警視庁総務部装備課・警部補。篭城事件の折は八重樫に人質にされていたが、偶然遭遇した尊によって八重樫の手から救われている。かつて公安部外事三課の捜査員であり、磯村の婚約者だった。八重樫と磯村とは警察学校の同期で親しい間柄だった。
八重樫哲也 - 小澤征悦
警視庁人質籠城事件の犯人。元組織犯罪対策部の刑事だったが地域部地域総務課への異動を経て7年前に依願退職した。
磯村栄吾 - 葛山信吾
故人。公安部外事第三課捜査員。朝比奈の婚約者だった。7年前にアメリカ国防長官暗殺を狙う中国系マフィアを隠れ蓑にした反米イスラム過激派のテロリストの捜査に当たっていたが、テロリストの船に仕掛けられた爆弾の犠牲になり死亡。
人質となった幹部達[]
田丸寿三郎 - 品川徹
警視庁警視総監。
長谷川宗男 - 國村隼
警視庁副総監・警視監。東大のセーリング部出身であり、同じ出身の松下・鈴木とは仲が良い。
三宅貞夫 - 石倉三郎
警視庁生活安全部長・警視長。ノンキャリアでありながら現在の地位まで出世したことから同じ経歴の警察官から「ノンキャリアの星」と称えられており、角田課長は彼のことを羨んでいる。
松下伊知郎 - 名高達男
警視庁通信部長・警視長。
鈴木光彦 - 大森博史
警視庁地域部長・警視長。
原子嘉和 - 大出俊
警視庁公安部長・警視監。
寺門宗佑 - 佐々木勝彦
警視庁警察学校長・警視長。
井手実篤 - 井上高志
警視庁警備部長・警視監
鶴岡小太郎 - 佐渡稔
警視庁交通部長・警視長 
田中靖 - 五王四郎
警視庁総務部長・警視監 
川上博康 - 重松収
警視庁組織犯罪対策部長・警視長

その他[]

金子文郎 - 宇津井健
警察庁長官。小野田と共に警察庁の省格上げのため、警視庁の幹部一掃の計画に着手する。
丸山英明 - 平岳大
警察庁長官官房室・警部。小野田の腹心の部下であり、小野田の意向に沿うことなら自ら汚れ役を買うことも厭わない。
曹良明(ソウ・リョウメイ) - 本宮泰風
中国系マフィアの一人。7年前の事件に関与しており、八重樫が彼の行方を捜していた。その事件での仲間を裏切る行為から、中華街にいる同じ中国系マフィアから命を狙われている。
飯島政史- 小木茂光
警視庁警備部警備第一課課長・警視。篭城事件の対策において、犯人が元警察官と知ると警察の威信を重視し、強行突入を中園に迫る。
磯村幸恵 - 丘みつ子
磯村栄吾の母親。
李華来(リー・ファーライ) - 江波杏子
中華街住人。

スタッフ[]

  • 監督 - 和泉聖治
  • 監督補 - 東伸児
  • 製作総指揮 - 早河洋
  • エグゼクティブ・プロデューサー - 平城隆司
  • 企画 - 桑田潔
  • 製作 - 神山郁雄、鈴木武幸、水谷晴夫、大西豊、脇坂聰史、岩本孝一、佐藤庄平
  • プロデューサー - 松本基弘、上田めぐみ、伊東仁、香月純一、西平敦郎、土田真通
  • 脚本 - 輿水泰弘戸田山雅司
  • 撮影 - 会田正裕
  • 美術 - 近藤成之
  • 装飾 - 山岸正一
  • 照明 - 大久保武志
  • 音楽 - 池頼広
  • 録音 - 舛森強
  • 編集 - 只野信也
  • 音響効果 - 佐々木英世、西村洋一
  • 選曲 - 藤沢信介
  • 助監督 - 安養寺工
  • スクリプター - 唐崎真理子
  • 制作担当 - 金井光則
  • 刑察監修 - 飯田裕久
  • ラインプロデューサー - 今村勝範
  • 音楽プロデューサー - 津島玄一
  • 宣伝プロデューサー - 孤島健二郎
  • アソシエイトプロデューサー - 高野渉、山田兼司
  • 共同プロデューサー - 遠藤英明
  • 制作プロダクション - 東映東京撮影所、東映テレビ・プロダクション
  • 製作 - 「相棒-劇場版II-」パートナーズ( テレビ朝日東映トライサム小学館朝日放送メ〜テレマザーエンタープライズ
  • 配給 - 東映

関連商品[]

DVD/Blu-ray Disc

  • 相棒-劇場版II-(2011年8月3日発売、発売元:テレビ朝日[6]・ワーナーホームビデオ[7]、販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテインメント)
    • 初回限定の豪華版(5枚組)と通常版(1枚のみ)の2種。豪華版には劇場公開時にカットされたシーンを追加した「本篇エクステンデッド・エディション」も収録。また『相棒』シリーズとしては初めてBlu-ray Disc版が発売された。
    • DVDおよびBlu-ray Discの発売を記念して、テレビCMに海外テレビドラマ『刑事コロンボ』の主人公であるコロンボ刑事(演:ピーター・フォーク)が登場している。これは『コロンボ』の日本国内における版権元が同じジェネオン・ユニバーサルであったことから実現したもの。なお、ピーター・フォークの声は石田太郎が吹き替えている[8]
    • DVD通常版が発売初週で約2万1000枚を売り上げ、オリコン週間DVD総合ランキングで総合首位となった[9]

その他[]

  • TV版のSeason8より完全テープレス、ノンリニア編集の撮影・編集形態となっているが、本作では撮影用カメラにはPanasonicP2 HD Varicam AJ-HPX3700、データ収録にはAJA Video Systemsのテープレスメディアレコーダー「Ki Pro」が採用された[10]

脚注[]

外部リンク[]

No image この記事は書きかけです。是非とも、この記事に加筆してみてください。画面上部の「編集」をクリックすると、編集画面になります。
Advertisement